新しい事業やプロジェクトを少人数で回すことは、大きな挑戦ですが、適切なマーケティング戦略と工夫があれば、成功への道は開けます。このコラムでは、私の会社が行った少人数チームでの新規プロジェクトのマーケティング戦略について考察し、成功の秘訣を明らかにします。
新規参入における4つのステップ
新しい商品やサービスを市場に進出させるためのプロセスは、多くのステップを経ています。大きくは4つの段階に分けられます。
●STEP1:製品展開戦略
市場でのリサーチ/競合分析/価格設定/デザイン開発
●STEP2:テストマーケティング
展示会出展/クラウドファンディング/POP-UP出店/プロモーション
●STEP3:販売活動
取引先開拓営業/展示会出店/POP-UP出店/プロモーション活動
●STEP4:出店&販売活動
卸(小売店へ卸)/直営(リアル・ECショップ)/楽天・AMAZONなどビッグモールへの直営出店/取引先開拓営業/展示会出店/POP-UP出店/プロモーション活動
その中でも、テストマーケティング(STEP2)は特に重要です。この段階では、商品やサービスの試作品やプロトタイプを市場に投入し、市場の反応や需要を評価しますが、この段階では、プロジェクトメンバーはまだ少人数か、もしかすると一人親方のケースも少なくないのではないでしょうか?
限られた人材と費用の中でのプロジェクト遂行において重要なマーケティング戦略を、このテストマーケティングの視点から考えてみます。
少人数や一人でも遂行できるマーケティング戦略のポイント
少人数や一人でのプロジェクト遂行において、効率的なマーケティング戦略の選択が重要です。仮に広告予算がない場合でも以下の内容は、少人数でも実現可能な施策と言えます。(公式ページや、LP、オウンドメディアの構築は、社内にリソースがない場合は、外注することになりますが、できる範囲で揃えることが必要です)
デジタル展開
1.公式ページを作成
2.LP制作
3.告知用動画作成
4.自社HPにLPのバナーリンク設置
5.プレスリリース
6.オウンドメディアに記事掲載
7.ブログサイトに記事掲載(NOTE、アメブロ、はてなブログなど)
4.SNSに掲載(インスタ、X、FB、TikTok、Youtubeなど)
5.フォロワー数の多いインフルエンサー(10万人以上)による告知投稿
9.関連性のあるポータルサイトに掲載
10.商品やサービスを体験してくれる関連性のありそうなところに商品提供&体験取材申込み
12.関連性のありそうなインフルエンサー(ライト〜ミドル以上)に商品提供・投稿依頼(展示会やPOP-UP出店があればその内容も組み込む)
13..展示会やPOP-UP出店などがあり、集客したい場合は特典やキャンペーンを合わせて実施
プロジェクトが初期の頃は、認知度がほとんどないため、デジタル・リアル共に露出する場所を確保し、継続的に発信していく機会をどれだけ多く持てるかが重要です。特にインフルエンサーの活用は、大きな効果を得ることができます。ただし、インフルエンサーはフォロワー数や実績にによって予算が異なります。また、インフルエンサーとしっかりコミュニケーションを取り、その商品をきちんと理解してもらうことも大切です。そう言った上で、インフルエンサーのリサーチも重要な作業となります。
リアル展開
14. 展示会やPOP-UP出店、イベント実施など
15. 集客できる人材(実演販売士など)を店頭に用意
16. これまでのプロモーションを検証し、次の展開を決める
17. 展示会やPOP-UP出店、イベント実施などの記事をオウンドメディアに掲載
18. 上記内容をSNSに掲載
19. これまで決めた展開につなげていく
リアル>デジタル:反響のつながりやすさ
展示会や、POP-UP出店、イベントなどリアルで実施する方が、反響を感じたり購入につながりやすと感じることでしょう。ただし、ここでも集客は必要になるため、デジタルで仕掛けをしておくことは大切です。また、リアルで展開するものは、終わってしまえばそれまでですが、その内容をデジタルに展開することで更なる反響や問い合わせなどが期待できます。
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